お口と身体の関係

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歯を失うと全身の健康にも悪影響です
Health

何でも好きな物を食べるために大切なのは歯の健康です。痛みがあったり、うまく噛めなかったりすると食べる意欲が損なわれてしまううえ、食べ物を細かく砕く咀嚼も不十分になるので、バランスよく食べて栄養補給することが難しくなってしまいます。歯を失ったままにしておくと、噛み合わせのバランスがくずれ、咀嚼機能が低下します。ほかにも歯周病が全身に与える影響も心配です。さまざまな理由でお口の健康が全身の健康につながるのです。

全身の健康は歯の健康と関係します

全身の健康は歯の健康と関係します

健康は生活習慣に左右されます。規則正しく過ごし、適度な運動や十分な睡眠をとり、そしてバランスよくいろいろな食べ物を食べることが大切です。歯やお口まわりにトラブルがあると、食べ物を噛み砕く「咀嚼」がうまくいかなくなり、いろいろな食べ物を摂ることが難しくなってしまいます。食べる意欲も低下してしまうと、全身の健康の維持や病気の予防に支障をきたします。

歯の健康は全身の健康につながります。日本では「8020運動」の「80歳になっても20本以上の自分の歯を保つ」ための治療や予防が定着してきています。歯が抜けるのは老化現象ではなく、虫歯や歯周病などのお口のトラブルが原因ですので、口腔ケアの意識を高めて、いつまでも歯の健康を守ることが大切なのです。「8020運動」のさらにうえをいくように、「60歳で24本以上残し、40歳では自分の歯をすべて保つ」ことが提唱されています。いくつになっても自分の歯で食べたり、飲んだり、話したり、笑ったりできるように、毎日のブラッシングや生活習慣を確認し、歯科医院での予防処置のための定期検診をご活用ください。

歯周病と身体の関係

歯周病と身体の関係

歯周病は、細菌の作用で歯ぐきが炎症を起こし、悪化させると歯を支える顎の骨が破壊され、やがては歯を失うことにつながる病気です。お口の中だけの病気だと思われがちですが、実は全身の健康リスクにも影響を与えることがわかってきました。

糖尿病

血糖に作用するホルモンの一種(インスリン)が「足りない」「うまくはたらかない」などが原因で血糖値が高い状態が続く糖尿病は、全身にさまざまな合併症を起こします。歯周病はそのひとつに挙げられます。糖尿病と歯周病は相互に作用していて、糖尿病の人は歯周病にかかっていることが多く、また反対に歯周病の治療を行い症状が改善すると、インスリンのはたらきがよくなり血糖値が正常に近づくケースが報告されているのです。

心疾患

歯周病の原因菌などの細菌が血管に入り込むと血栓を起こしやすくなります。そして全身を巡ると、さまざまな部位で梗塞を起こすリスクが高まります。心臓のまわりで起こるのが心疾患です。心疾患は、生活習慣、食生活、運動量、ストレスなどさまざまな要因の積み重ねで起こる病気ですが、歯周病にかかっている人はそうでない人にくらべて、心疾患を患うリスクが高いといわれています。

早産・低体重児出産

妊娠するとホルモンバランスや口腔内環境の変化によって虫歯や歯周病にかかりやすくなります。とくに心配なのが歯周病です。悪化させてしまうと、歯周病による炎症物質の影響で、子宮の筋肉が刺激されて、早産・低体重児出産のリスクが高まるといわれています。

性肺炎(ごえんせいはいえん)

通常、気管には食べ物や唾液は入り込みません。しかし生理的機能が衰えると、飲み込みがうまくいかず誤嚥を起こしてしまうリスクが高まります。歯周病にかかっていると誤嚥で歯周病の原因菌も飲み込んでしまうので、全身の抵抗力が弱まっていると気管や肺に炎症を起こしてしまうのです。とくに誤嚥性肺炎は重篤な状態を引き起こしますので注意が必要です。

トリガーポイント

トリガーポイントとは、筋肉や筋膜(筋肉を覆う膜)にできる小さく固まった部分で、ガンコな肩コリ、頭痛やめまい、腰痛や関節痛などの原因だといわれています。トリガーポイントが刺激されると、その部位だけでなくほかの部位にも痛みが飛ぶ「関連痛」を起こすのが特徴です。噛み合わせのバランスがくずれると、トリガーポイントが形成されやすくなり、さまざまな部位に「関連痛」を引き起こすリスクが高まります。

トリガーポイント

トリガーポイント

たとえば首の側面にある「胸鎖乳突筋」にトリガーポイントができると、側頭部や目のまわり、顎のまわりなどに関連痛を起こしやすくなります。それにより、顎関節症や頭痛、目の奥の痛みやかすみ目、耳の奥の痛みや難聴などを引き起こすリスクがあるのです。

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